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NHKスペシャルの秋葉事件を見て
JUGEMテーマ:日記・一般


ということで帰国して、改めて出国直前に起こった事件、秋葉原
無差別殺傷事件について扱ったNHKスペシャルを見た。
といってもまだ時差ぼけが治らず、しかも録画はしなかったので、
うつらうつらとしながらだったんだけど。
ちゃんと録画しとけばよかったかなあ、とちょっと後悔したのだが。

で、その番組を見ながら彼の生い立ちを聞きながら、結構途中まで
自分と共通点が多いことにも驚いた。
高校で進学校に入ったけど、成績が落ちてパッとしなくなったとか、
人間づきあいがあまり得意ではなかったあたりとか。


ソースを録画してはいなかったのでなんだけど、彼が中学生の時に
母親に「友達づきあいより勉強しなさい」と言われて彼は素直に
従い、その後その母親が「自分は子育てを間違ったかも」と言って
いたらしい、というのも、なんとなくうなづける気がする。

彼は思春期の一番多感な時に人の付き合い方を学ぶチャンスを逃し
ちゃったのかもしれないな、と思ったのだ。
そう思ったのは、自分にもそういう所はあったから。

そして自分の場合、その後彼ぐらいの年になるまで、結構人付き合い
で苦労したこともあるから(今もか?)、彼の気持ちもわからないでも
ない。


またその番組でも触れられていた様に、彼の起こした事件とその境遇
に対して、若い世代の中には共感を示す人たちが少なからずいたよう
に、今現在の日本の社会では、彼らロスト・ジェネレーション世代と
言われるように就職氷河期の時代に就職活動をし、正社員になれな
かった人たちにとっては、今の日本社会って負け組の烙印を押されて
絶望するしかないように思えるくらい、厳しい世の中だともいえるの
かもしれない。

逆にいうと、本来ならば様々な形でのセーフティ・ネットや正社員に
なることができるような仕組みが、この社会には必要なんだって事
だと思うのだけれど。
それが用意されない限り、もしくは、人々が見通しが明るくなって
きたと感じられない限り、この種の事件は今後も起きてしまうのかも
しれない。


ではあるのだが。
でも、この事件を起こした彼に対して、いまいち自分が共感できない
点があるのだ。

その一つは、彼が書いたとされる携帯電話サイトの掲示板の書き込み
を見ていて、この人は本当に、自分だけの世界に生きていたんだな、
という事と、もう一つは、例えば彼女ができさえすれば、自分の人生
は変わっていた、と思うのは、もしかすると違うんじゃないかな、と
思ったことで。

っていうのは、例えば彼の思う通りに、彼が真剣に彼女が欲しかった
のであれば、まずはその世界には自分しかいないって状態から降りる
必要があったんじゃないのかな。

っていうより、多分今まで彼が生きていた中で周りに沢山女性はいた
んだと思うんだけど、多分、彼、もしくは彼のプライドは、相手と
打ち解けるためには、自分を防備しているヨロイを脱がなきゃいけな
いって事ができなかったか、知らなかったんじゃないのかな、と
思ったのだ。

もしも彼が、今のままの自分を無条件で受け入れてくれる女性、しか
もできれば清楚で可愛くて、なんて理想の女性像を心に描いたまま、
彼女ができないことを悔やんでいたとしたら、それは一種の悲劇なん
じゃないかな、と思う。

だってね、実際に付き合ってみれば判るけど、どんなに一見清楚で
従順に見えてルックス抜群の女の子がいたとしても、その女の子にも
もちろん人格もあるわけで。
付き合ってみたらこんなはずじゃなかったなんていうのは、割とあり
ふれた話だと思うのだ。
逆に言えば、だから人と付き合うのは面白いともいえるわけですが。

またどんなにルックス抜群、お金を持っている勝ち組の男性だって、
もしもその人が人と付き合うとき(それは女性に限らず)、自分の
プライドの檻から降りていけなかったら、多分その人がモテるのって
難しい気がするのだ。


でね彼のように、人を人とも思わずに、あまつさえ彼の車に轢かれた
人を救助しようとした人までも殺そうとしてしまう、少なくともその
瞬間の彼のセカイの中には、多分、自分以外の人間は存在していな
かったんじゃないのかな、と思うのだ。

もちろん、そこに至るまでは様々な葛藤があり、生活に余裕がなかっ
たからこそ、そこまで追い詰められたという可能性もあるけれど。

そうでなければ、少なくとも私はあんなことはできないんじゃないか
なあ、という気がして。

果たして彼が事件後、どんな気持ちでいたのかは全くわからないし、
またわかろうとも思わない。
でも、もし彼が事件を起こした事で何がしかのカタルシスを得たと
して、それは多分、彼が忌み嫌っていた、男性が風俗に行ってある種
の開放感と、そして虚しさを感じるのと大差はなかったんじゃないの
かな。
逆にもしも彼がそれ以上の快感を事件によって感じてしまったとした
ならば、彼はもうこの社会には復帰はできないだろう。だってそれは
再犯する可能性が高いわけだし。
(おそらく日本の法制度では彼が死刑になる可能性が高いと思うが)

だからこそ、そんな彼の気持ちの暴走によって命を落としてしまった
方々の事が不憫でならない気がする。
人間は、どんなに頑張っても、細胞一つ、全くの無から新たに作る
ことはできないし、人間ましてやその人の人生を再び取り戻すことは
できないのだから。
安らかに眠られる様に、ご冥福をお祈りいたします。


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