現在海外にいる。
時差ボケと戦いながらも、また初日は全然英語が通じないなあ、とか、
こちらのレストランのボリュームの多さとも戦いながら、何とか生きています。
んで、何となくこっちに来て感じたことなどを書いてみる。
こっちの人たちと話していると、ああ、本当に海外でで生活している人はタフ
だなあ、と思うのだ。
金持ちの人でもそうでなくてホテルのメイドやレストランで働いている
人たちを見ていても、それぞれ皆生き残るためというと大げさかもしれないけれど、
なんかサバイブしているって感じがするんだよね。
多分、そんな事を思った背景には、出発直前に秋葉原で起きた通り魔事件の事が
頭にひっかっかっていたからかもしれない。
なんて言うのかな、あの犯人って、自分の第一印象で言うと、全然タフじゃない
気がするんだよね。
むしろ自己完結してるというか、自分の意識だけで勝手に絶望して、勝手に
人を巻き込んでいるので同情できないというか。
まあ、自分だって全然タフではないし、多少内向的でネガティブな訳ですが。
でも、日本語が全く通じない場所に来ると。
自分とは全く違う価値観で生きている人たちを見ていると、なんていう
か、励まされる感じがするんだよね。
むしろ自分ってどんだけ小さい世界でじたばたしているんだろう、と
いうか。
例えば。
スーパーマーケットに行くと、レジのおじさんやらお姉さんが普通にお客さんと
日常会話をしていたりする。
で、当然私にも話しかけられる訳ですよ。
で、当然満足のいく答えが返せない訳ですが、でもこっちが日本から来た旅行者
だとわかると、日本の話などをふってきたり、少しは温かい目で見てもらえる感じ
がする。
そうすると、多分、日本に居るときよりは疎外感というか、孤独な感じではなくて、
ちょっと受け入れられた感じがするんだよね。
でも、それは無条件に受け入れらる訳ではなく。
その笑顔の目の向こうには、こっちがどんな人間か、見てやろうという
シビアな目も感じるわけで。
そういう中にいると、自分もサバンナの中でライオンに食べられない
様に懸命に生きている野生動物になった感じで、タフな環境の中で
生きているなあ、とか思ったりする訳ですね。
だからって訳でもないですが。
よく、自分と同年代の女性で海外旅行が好きな人たちから見ると、
私とか含めて日本でのほほんと生きている日本の男たちは物足りない
みたいな感じがあるじゃないですか。
でも、その感じは自分が海外に来ると何となくわかる気はするんだよね。
それは極論すれば、安全な所にいる動物と、野生の動物の違い、みたいなものなのかも
しれないな。と思うのだ。
でも逆に言えば、安全な場所にいて、そこにいることに飽きたり、勝手に未来がないと
思って絶望してキレたりするんだったら、どんな所でもいいから海外に行って、自分で
生活してみたら、と思ったりするんだよね。
そうすれば、むやみやたらに人を殺すのではなく、もっと違う自分の可能性だって
見つかったかもしれないのに。
と、ここまで書いてきて、まるでちょっとの海外滞在で、すでに海外かぶれになった
人間の様でちょっと格好悪いですが、でも自分でもまだまだ自分一人で海外で生きて
いけるとは思ってないし(むしろ、いかに周囲の人間と協力して生きていかなきゃいけ
ないかを思い知らされる)
でも、海外にいるときにはせめて、少しでも自分の野生本能を取り戻そうと思ったりするわけで。
長文でどうもすいません。
では。