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安倍総理の目線の行方
参議院選挙もそろそろ大詰めの様だけど、個人的には何となくあまり
盛り上がっていない。
いや、ちゃんと投票には行くつもりなんだけど。

昨年9月に就任して以来、安倍総理と内閣の評判が芳しくない。元々は
参議院選挙で勝てる総理を、という事で安倍総理が選ばれたと記憶して
いるので、もしも参議院選挙で自民党が大敗という結果になった場合に
は皮肉な結果だといえるかもしれない。

個人的には、安倍総理はそつなくこなしている、という印象が強い。
だから、世論調査やマスメディアの事前予想ほどには、自民党は大敗は
しないんじゃないかな、という気もする。
ただし、私の選挙予想は大体大きく外れるのだが。
でも、例えば今年に入ってからの国会で強行採決が続いたことや、
はたまた問題のある閣僚たちを入閣させ、それをかばい続けた為に
自殺までさせてしまった、総理大臣としての任命責任の問題が、彼の
人気を大きく下げてしまったきらいはあると思うけど、おそらくは
安倍総理本人は、これだけ一所懸命にやっていて、自分自身の失敗では
ないのに、どうしてここまで叩かれ、人気を下げなきゃいけないのだ
ろう、と思っているんじゃないのかな。

年金問題での、社会保険庁の一連の過失の問題なんて、何十年も前の
話な訳だし。どうして自分の代でこれが問題になるのだろう、と思って
いるのかもしれない。
同じ爆弾は、前任の小泉前総理の時に爆発したって不思議ではなかった
訳だし。

ということで、個人的には全くもってどうでもいいことながら、なぜ、
安倍総理はここまで人気がないのか、について考えてみる。


考えられる一つの理由は、彼が作り出したキャッチフレーズ、「美しい
国へ」が、結局何を具体的に指しているのかが、わからない、というの
があるんじゃないのかな。

いや、具体的な彼の目標は一つある。それが「戦後レジームの脱却」で
ある。ついでながら、この言葉が最近はあまり聞かれないのは(年金
問題の方が緊急の課題になったからだろうけれど)、このキーワードが
中国、韓国などの近隣の国々を刺激しているだけでなく、アメリカにも
不評を買っているからだろう。
彼の言動、行動は、ともすると極右的にも取られかねないらしく。
今は対外的にはそのイメージの払拭に尽力しているのかもしれない。

ついでにいうと、この戦後レジームという言葉、多分彼の祖父である
岸信介元総理が、生前に口にしていた言葉なんじゃないのかな。
だから、戦後レジームの脱却というのは、岸信介一族やその近辺にいた
人たちにとっての悲願なんだろうなあ、と思うのである。

ただ、個人的に未だによくわからないのは、その戦後レジームという
言葉が、具体的に何を指し、何を変えようとしているのかがよくわから
ないのだ。

多分、その言葉が、憲法(九条)の改正だけを指すものなのか、それとも
もう少し大きな概念なのか。その場合にはこの日本の将来をどの方向に
持っていこうと思っているのか。
例えば、対米追随をやめるということなのか(あまりそうは思えないの
だが)。
だから結局、彼がこの日本をどうしたいのか、具体的なことは全くわか
らないのだ。

それは、例えば小泉前首相の時と比較してみるとよくわかる。
小泉政権の時、それは主に竹中平蔵あたりだったけど、郵政改革や
金融改革を行なうことで、日本は小さな政府を目指します、といった
具体的な形が一つあり、それに対して少なくとも様々な識者が、政府の
方針について、こうなるんじゃないか、とかこうなる恐れがあるんじゃ
ないか、と様々な推測や議論が起こっていたと思うんだよね。

だけど、安倍政権になってからのこの1年弱の間、教育法改正について
は、様々な意見や議論は聞けたと思うけど(個人的には批判の方が多か
った気もするのだが)、その他の事については、あまりにもこの先どう
なるのか、といった談論風発した雰囲気って、マスメディアにも感じ
られない気がするのだ。

なんか、ベタなぎというか、知らず知らずのうちに何かがどんどん決ま
っていってしまう不気味な雰囲気のまま、あっという間に時間が過ぎて
きているというか。


もう一つ、小泉前総理と安倍総理について、比較してみる。
ついこの間、「選挙」というドキュメンタリー映画を見た時に、小泉総理
が応援演説をしているシーンがあったんだけど、その時にあっ、と思っ
たことが一つあり。

それは、小泉純一郎は演説をしている時に、多分必ず誰かの目を見て、
訴えかけていると思うのだ。
それに対して、多分、この先も安倍総理の街頭演説シーンは流れると
思うけど、多分、聴衆とは目を合わせていないんじゃないかな、という
印象を受けるのだ。

でね、これは私の印象だけど、聴衆と目を合わせないで話す人って、
本心を語ってないとか、嘘をついているとか、はたまた相手との関係性
を切ってしまっているときの話し方なんじゃないかな、と思うんだよね。

安倍総理の場合、最近定例の記者会見で、記者の方を向かず、ずーっと
カメラ目線をしていることが話題になったこともあった。
で、そのカメラ目線がなぜだかあまり評判がよろしくない。
それって多分、カメラ目線で目はこっちを向いているんだけど、その目
から、少なくともあまり親愛の情がこっちに伝わってはこないからじゃ
ないのかな。

つまり、カメラのほうを向いて話しているんだけど、でも多分ベクトル
はカメラを見ている視聴者の方ではなくて、自分の脳の中で言葉を
作っているんじゃないか、という印象を与えているんじゃないのかな。

それは多分、現在色々と問題になっている、赤城農水大臣の記者会見を
見ていても思うことなんだけど。
あの人も誰にも目を合わせないで淡々と話している印象がある。
もしくは、脳内で必死になって覚えたフレーズを繰り返しているだけと
いうか。
だから彼の発言には迫力がないし、聞いているほうも不信感が更に増し
ているんじゃなのかな。

ついでに言えば自殺してしまった故松岡元農水大臣の記者会見も同じ
だったと思うし、鈴木宗男が、最近マスコミ受けがよくなってきたのは
最近の彼はちゃんと目を見て話している印象があるからだと思うのだ。

で、話は安倍総理に戻る。
果たして彼が演説のときに、本心を語ってないとか、嘘をついているの
かどうかまでは私にはわからない。

でも、彼にしろ、赤城大臣にしろ、彼らが記者会見の時に、
「そのことについては話しています」とか「法律に基づいて行なっていま
す」などの発言を、人の目を全く見ずに行なっている限り、この人たち
は少なくともこの映像を見ている人たちとの関係性を切りたくて仕方が
ないんだな、という印象を画面を通して与えていると思うのだ。


でも、実際問題として、彼は何も語ろうとはしていないんだよね。
例えばNHKの戦争裁判についてのドキュメンタリー番組に横槍を入れた
とされることについては、否認をしているんだけど、実際がどうであっ
たかはわからなくても、裏ではそうことをやっていてもおかしくない、
という意味で個人的にはクロの印象しか残らなかったし。

多分、細かな説明責任を果たすことなんてのが、何の得にもならないと
思っているのかもしれないし、そうでなくても、仲間内だけ固めておけ
ばそれでいいと思っているのかもしれない。
もしくはそつなくこなして、とりあえずツッコミを入れられる隙を
なくして負けさえしなければいいと思っているのかもしれない。

その結果として、置き去りにされた感のある国民側、一般大衆側では、
彼に対する信頼感が薄らいできて、人気が急落している今日この頃なん
じゃないのかな、と思うのだ。

果たして参議院選挙はどういう結果になるのだろうか。
個人的な予測だと、仮に大敗しても安倍さんは辞めないんだろうし、
その場合、更に強硬な要求をしてくる野党に対して、更に強硬に戦いを
挑むのが男らしいと突っぱねそうな気がするのだが。
| われ思う | 00:29 | comments(0) | - |
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