Harry's Cafe

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しなやかな背中の動きについて
友達に勧められて、コンテンポラリーダンスの公演を見に行ってきた。
見に行ったのはローザスというドイツ人のカンパニーで。
私は、コンテンポラリーダンス界にはそんなに詳しくないんだけど、
第一線のパフォーマーであるらしい。

ということで、見てきた感想は、予想以上に面白かった、である。
コンテンポラリーダンスって、別にストーリーがあるわけでもないし、
リズムとビートのきいた音楽にのせて身体が踊るわけでもない。

舞台上にあるのは、音楽に合わせて、躍動するパフォーマーの身体のみ
である。
また、私にはその振り付け、コレオグラフィーのどこが素晴らしいのか
を言葉にする回路は持っていないので、それを言葉にすることはできな
い。
というより私がひたすら感心したのは、振り付けや舞台構成ではなく、
多分パフォーマンスをしている人の肉体のある一箇所の動きに見とれていただけなんだと思うのだ。

その一箇所とは、背中、である。
これは個人的な持論なんだけど、いいダンサー、というより私が好きな
肉体の表現をする人って、踊っているときの背中の表情が豊かな人が
多いと思うのである。

それはおそらく、ヒップホップでもジャズダンスでも、そして私が今
習っている社交ダンスの世界でも通用する「いいダンサーの条件」なん
じゃないのかな。

そして更に話を広げれば、ダンスに限らず表現力、メッセージ力のある
人の身体って、結構その背中が動きがしなやかなんじゃないのかな、と
最近思うようになって、密かに人の背中の動きに注目をしているのだ。

でも例えば、太鼓やドラムをたたく人だって、背中がしなやかな人の
方がいい音が出そうな気がするし、最近注目されている書道家の人の
動きを見ていても、背中は自由に動いているような気がしてきて。

背中に表情なんてない、という意見の方が多いかもしれないけれど、
私の好きなダンサー(に限らず)の人って、背中の使い方が上手いという
か、特に肩甲骨付近の背骨の動きがしなやかな人が多くて、そういう人
の踊りを見ていると、こっちの背中の詰まっている感じも開放される様
な、そんな気がするんだよね。

詳しいことはそのうち社交ダンスをもっと極めた時にでも書こうと思う
んだけど、社交ダンス(スタンダードorラテン種目)でも、一番大事なの
は、背中の動きなんじゃないのかな、と最近思い始めていて。

ちょっと専門的な言い方をすれば、胸椎の第5〜7番あたり、ちょうど
肩甲骨にはさまれたあたりの筋肉がしなやかな人っていうのは、体重も
乗りやすいし、ターンやスピンの様な回転にもキレがあるように感じら
れて。

実際、その辺りの動きが解放されてくると、リズムに乗りやすくなる
だけでなく、動きに甘みが出てくる気がするのである。

で、それって、自分の仕事の方にもいい影響を与えている感じがするん
だよね。自分の背中が詰まりから解放されていると、患者さんの身体が
ほぐれるのも早くなったし、また、患者さんの身体がどう変化している
のかを探る自分のセンサーの感度もよくなった感じで。

そんなことを頭の片隅に置きながら、ダンスを見ていたんだけど、実際
ローザスという人の背中の動きを見ていると、その日はちょっと風邪っ
ぽくて調子が悪かったのが、みるみるうちに背中の詰まりが取れてきた
感じがしたのである。


で、ここからはちょっと話が飛躍するんだけど、昔のローマだかギリ
シャの劇場では、演劇や舞台作品が、患者さんの治療に使われていたと
いう話があるらしく。
この人には喜劇、この人には悲劇、といったように症状に合わせて舞台
作品を見せて、実際に病気の治療を行なっていたらしいのである。
それは、今でいう音楽療法みたいなものなんだと思うんだけど。

で、今回のこの舞台を見ながら思ったのは、そういう作用ってあながち
丸っきりの嘘でも無いのかもなあ、と思ったのだ。
今までも役者が目の前で演じている生の舞台を見ることで、元気を
もらったりした事はあるわけだし。

それは例えば、お気に入りのバンドのライブを見に行っても似たような
経験をした人はいるんじゃないかな、という気もするし。
「笑う」ことで免疫力が上がる、という話も随分ポピュラーになってきた
し。

同じような感じで、もしかするとコンテンポラリーダンスという、
様々なものを取り払ってしまったダンスには、見ている人の身体に直接
響いてきて、何らかの影響を及ぼすパワーもあるんじゃないのかな、と
思ったのである。
たとえそれが思い込みによるプラシーボ効果であったとしても、事実
身体が楽になったなら、それでいいじゃんという気もするし。
いや本当、その後しばらくは身体が軽くなった気がしました。
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