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電球1個のエコロジー
電球1個のエコロジー―環境単位=2000kcalで何でも測ってみよう
電球1個のエコロジー―環境単位=2000kcalで何でも測ってみよう

今回は図書館で見つけた読書ネタ。
紹介するのは「電球1個のエコロジー」

この本は、人間が1日生きるために必要なエネルギー、2000kcalを、
1eu(エコロジカルユニット)という単位にして、私たちの生活に、
どれだけのエネルギーがどのように使われているかを、共通の単位で
表わそうという本である。



例えば、1euは、100ワットの白熱電球の1日の消費電力や、また現代の
私たちが1日に出すゴミを焼却した時に排出される熱エネルギーに等し
かったりする。

ちなみに、白熱電球の消費電力が1euといっても、可視光線になるのは
そのうちのたった1割で残りは熱になってしまったりと効率が悪く、
これを蛍光灯や、将来実用化が期待されている発光ダイオード(LED)に
すれば、効率がよくなるらしい。
ちなみに最近増えてきた青色発光ダイオードを使った信号機の場合の
消費電力は1日=0.15euだそうな。
また、ゴミにしても、30年前のゴミ焼却に必要だったエネルギーは、
1人あたり半分の0.5euだったらしい。

この本はこんな風に普段わかりにくい、私たちの消費しているエネル
ギーについて、色々と考えるものさし代わりになるのが面白いので
ある。

例えば、食料(私たちが摂取できるエネルギー)について書くならば、
世界すべての人間がアメリカ人の生活をするならば25億人しか生きる事
はできないが、インド人の生活ならば100億人生きられるとか、
国産の、霜降り牛を20ヶ月まで育て上げる餌などのエネルギー量は、
輸入牛の5倍!なんだとか。

また、東京と大阪間、今現在新幹線と飛行機だと所要時間や、料金
にそんなに違いはないけれど、乗客1人あたりが消費するエネルギーは、
新幹線が22euなのに対し、飛行機はその5倍の110eu、自動車だと実は
8倍の180euも消費しているらしい。
ちなみに二酸化炭素の排出量も新幹線は飛行機の8分の1、自動車の12分
の1なんだとか。

だからといって、航空機の移動は今すぐやめるべきだ、なんて事を言い
たいわけではなく、大体自分たちがどれくらいのエネルギーを消費して
今の便利な生活を成り立たせているのかを知るのはいいことなんじゃな
いのかな、と思うのだ。

例えば、私たちが普段出来ることでいうならば、アルミ缶のリサイクル
に必要なエネルギーと、地中に埋まっている鉱物のボーキサイトから
アルミ缶1本分のアルミを作り出すエネルギーでは、リサイクルの方が
少ないエネルギーで済むんだとか。
また、もしも畳18畳位の大きさの南向きの屋根がある一軒屋に、
太陽電池を敷き詰めれば、それで1世帯の消費電力はまかなえるんだ
とか。


これは養老孟司の受け売りだけど、現代は石油文明といってもいい位に
石油エネルギーの恩恵を受ける形で発展している。
それは、何もガソリン、プラスティックに限らず、衣服や場合によって
は、薬品、食料品にまで形を変えて存在している。
それもこれも、石油というエネルギーが、コストが安く、また姿形を
変えて利用しやすいことからだと思う。

遠い過去、ギリシャや、エジプトや中国で文明が発展したけれど、それ
が滅んだり停滞してしまった背景には、彼らの文明のエネルギー源が、
木材に頼っていたからだという。
すなわち、今現在砂漠や荒地になってしまっている所は、実は豊かな
森林で、それらを消費しつくしてしまったが故に、今はかつてほどの
繁栄は見られなくなってしまった。

現代は、石油エネルギーにあまりにも依存しているが故に、30年前から
いつか石油エネルギーは枯渇するのではないか、という不安を持って
私たちは生きていかざるを得なくなった。

ちなみに、30年前には、3〜40年後には石油は枯渇すると言われていた
のが、今現在も枯渇していないのは、石油の掘削技術が年々改良されて
いるかららしい。
だから、正確にどれだけの石油が今後も利用できるのかはわからない
けれど、この本によると、今現在の技術で採掘可能な石油埋蔵量は、
1.3兆バレル=950兆eu。
これは莫大な数字に思えるけれど、富士山をひっくり返して杯にした
場合、7分の1、5合目より上の部分くらいしかないんだとか。

現在だと、バイオマスエネルギーといって、さとうきびから取れる
エタノールや、植物を原材料として、再生可能なプラスティックとか
もどんどん開発されているらしいけれど、それが植物由来であるという
事は、石油ほど大量に供給するのも難しい様な気もするし。
(この辺も将来の技術革新次第なんだと思うけれど)

もう一つ、関連した事を書くならば、惑星物理学者の松井孝典が以前
講演で言っていた話なんだけど、産業革命の起こった19世紀末から現在
までの200年間、二酸化炭素の排出量で考えると、地球環境の変化の
速度は、人間のいなかった太古と比べると、現代の1年は、太古の100万
年!に相当するらしい。
いわば地球はこの200年間で、恐竜時代でいうならば、2億年の環境の
変化を起こしているともいえるらしいのだ。


繰り返していうならば、だから今すぐ何か行動を、と私は言いたい訳で
はない。もちろん、普段からの心がけや、小さな行動の積み重ねが大事
なんだと思うけれど。
まずは、自分たちの生活がどんな支えでできるのか、普段どれだけの
エネルギーを使っているのかを、できれば面白く興味深い形で知ること
も、何かを考えるきっかけになるんじゃないのかな、と思うのだ。

ついでに言えば、そういうことをアメリカや中国の人々も考えてくれる
ようになってくれればいいな、と思うのだけれど。

ちなみにウェブサイトもあるようです>>ガイアプレス
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