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若冲と江戸絵画展
金曜日、上野の国立博物館に「若冲と江戸絵画展」を見に行ってきた。
若冲とは、江戸時代の画家、伊藤若冲のことで、私が若冲の事を
知ったのは、動植綵絵という、図鑑のように魚や鳥が並べて書かれて
いる屏風絵だった。

最近、若冲は何かと注目されているらしく、美術関係のTV番組だけで
なく、現在発売中のBRUTUSでも取り上げられている。
(モザイクみたいな象の絵のやつ)
この雑誌は若冲展を見に行った後で、立ち読みで読んだんだけど、
宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」のPVのバックに若冲のこの象が
出ている事を知ってビックリしたり。
何より、この展覧会を見に行って家に帰ってTVをつけたら、「たけし
の誰でもピカソ」でも、取り上げられていたので驚いたのである。
曰く、日本のレオナルド・ダヴィンチ、江戸時代のニート画家、だそうで。

でもこの人って、元々は八百屋さんだったのが、家督を弟にゆずって
隠居して、画家になった人なんだよね。
教科書に出てくる本居宣長にしたって、実は伊勢の医者が本業で、
本居宣長は副業というか、もう一つの顔だった訳で。
江戸時代っていうのは、こういう人たちも結構多かったのかもしれ
ない。

でもこれってたとえるなら、本業は別に持っている人が、夜な夜な
副業で絵を描いて、コミケで売るみたいなものだと考えれば、現代の
ニートとは言わなくても相通じるものがあるのかもしれない。

なんて事を思ったのは、今回の展覧会、タイトルに「若冲と江戸絵画
展」とあるように、若冲の絵画は一部だったんだけど、その数多ある
絵画の中でも、若冲の絵画が目を引いたのである。

個人的に気になったのは、鶴とかを連作している、墨絵の屏風絵だっ
たんだけど、その絵の墨絵の濃淡のつけ方や、構図の切り取り方が
非常に、漫画というかイラストっぽい感じがして、江戸時代の絵と
いうより、現代に通じるものを感じて違和感がないのである。

それは、昨年見に行った葛飾北斎展でも感じたことなんだけど、
多分、日本でこれだけ漫画文化が発展した大元って、こういう構図の
切り方や、絵をシンプルにデフォルメする文化があったからこそなん
じゃないのかなあ、などと思ってみたり。

そのほかにも、今回の展覧会で面白かったのは、屏風絵に、様々な
光を当てることで、その絵の印象がどんな風に変わっていくのかを
展示しているコーナーがあったことである。

これって、いわば朝の光から、夕方の光に変化させているんだと思う
んだけど、その光の指す方向や、強さによって、本当に屏風絵が表情
を変えるのが面白くて。

今まで屏風絵って、金箔を貼ってあるのがなんかキラキラしすぎて、
絵画としては面白くないんじゃないかな、と思っていたんだけど、
その金箔にあたる光線の具合によって、絵の印象が変わる所まで、
計算して作られたいたんだなあ、と思って改めて見直しました。

今回は自分が見たかった、若冲の動植綵絵の絵は見られなかったんだ
けど、こっちは実は宮内庁が保管していて、ちょうど今の時期に展覧
をやっていることを、今回ネットで調べて知り。

今度機会があったら(早々見られる機会もないだろうから)、見に行っ
てこようと思います。
| アート | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
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