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「話を聞く技術!」
話を聞く技術!
話を聞く技術!

今回は読書ネタ。紹介するのは「話を聞く技術!」
「インタビュー術!」の著書もある永江朗が、各界の名インタビュアーや、
人に話を聞く事を職業にしている人たちに、人に話を聞く技術について
インタビューをしている対談本である。
「インタビュー術!」とは、重なる部分もあるので、併せて読んでみるのも
面白いかもしれない。
この本に登場するのは、黒柳徹子、田原総一郎、糸井重里、小松成美、
河合隼雄などなど、TVや活字の世界で数多くの対談をしている達人たち
である。

本書で興味深かったのは、普段はインタビュイー(取材を受ける人)に脚光
があたるインタビューの名人たちが、一体何に気をつけて、また何にこだ
わっているのか、といういわば舞台裏の世界を少しだけ見せてくれる所に
ある。

例えば「徹子の部屋」が一切編集をしない事について、黒柳徹子はこう述べる。

 編集して面白いところだけ集めてしまうと、その方がどういう方か
わからないでしょう。だって同じ言葉でも、「うーん」と考えこんで返事し
たことかもしれないし、即答だったかもしれない。編集で「うーん」を切っ
ちゃったら、その方がどういう方か伝わらないでしょう?(略)
それともうひとつ、毎日編集したら絶対に雑になりますよね。

――そうなんですか。

 それはそうでしょう。あんな長いものを編集したら。40分の番組を作る
のに、60分撮って20分カットするのは並大抵のことではありません。そん
なことを毎日やっていたら絶対に雑になっちゃう。



また面白いのは、彼らが口を揃えて言うのは、取材対象者に対する配慮や
信頼関係を築くか、ということである。
それは、きつい突っ込みや仕切りの田原総一郎でもそうだし、また元警視
庁捜査一課の刑事が容疑者を自供に追い込む時であっても、である。

そんな風に、様々な立場の人に話を聞く技術について聞いているのにも
関わらず、並べて眺めてみると共通する部分が気付かされたり。
そして、おそらくそれは普段私たちが人に話を聞くときにも役に立つ知恵
のように思うのである。

もう一つ、この本の中で特に印象に残った部分は、糸井重里の項だった。
その中でインタビュアーの永江朗は、インタビューの技術だけでなく、
広告という仕事の中での、糸井重里の役割について掘り下げていく。

それは、例えば単にコピーを考え出して、プレゼンテーションを行なう、
といった単純なものではなく、もっとクライアントとのコミュニケーショ
ンという大きさを持っている事がわかる。

そしてその上で、糸井重里はこう述べる。

――それは最終的には、この会社をよくしてあげよう、というのが目標
ですか。

 かつてはそう思っていたんです。でもいまは、その会社がよくなること
で、その会社に関わる人だとか、大げさに言えば社会全体にいいことが
あるということがないと。その会社がよくなることが結局みんなのために
なるというようなね。古くさい言葉でいうと徳に結びつかないというか、
それがないと説得力がないんですよ、いまは。サラ金なんかでも、本気で
サラ金にできる本当にいいことって何だろう、といちばん真剣に考えたサ
ラ金がいちばんうまくいきますよ。そこまで突っ込んでいかないと、僕ら
の仕事も今はうまくいかないでしょうね。



例えば、マンション耐震強度偽装の関係者も、そんな意識があればよかっ
たのかもしれないのにね、なんて思うのである。
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